紙扇子 新機軸 「快扇」

世の中には両張の扇子と片張の扇子があり
両張は主に紙でできていることから「紙扇子」と呼ばれ、
片張は主に布を張って作られるので「絹扇子」と呼ばれます。


村茂が作るのは紙扇子です。
紙扇子には紙扇子の
良さ
絹扇子には絹扇子の良さがあります。

逆に言うと、両方の扇子には欠点もあります。
・紙扇子は扇面の密度が濃いので風がしっかり来ます
 絹扇子は密度が薄いので風が逃げてしまいがちです

・紙扇子は使い続けると紙の頭の部分が割れてきます(紙が笑うとも言う)
それと、矯めと呼ばれる親骨の曲がりにより開閉には慣れが必要です。
また、矯めにより紙にシワができてしまうこともあり、あまりよく思われません。
一方、
絹扇子は開けやすく、閉じやすい、頭の割れもほぼありません。

・紙扇子は両張なので裏返しても紙の部分の扇骨が見えないのでスマートです。
絹扇子は片張りなので裏返すと扇骨が丸見えで少し不格好です。

この両者の長所を合わせたのが
新機軸「快扇」です
目指したのは
紙扇子の良さはそのままに

開けやすく、閉じやすい。
頭が笑いにくい

そんな扇子を作りました。

従来の紙扇子

使い続けたもの        新しい状態

快扇
800回開閉        新しい状態
(個体差はあります。)